NetCommonsユーザカンファレンス2018

8月21日のNetCommonsユーザカンファレンスから早くも一月になる。
年1回のユーザカンファレンスに今年も行って、情報交換会を除く10時~18時の全プログラムに参加した。赤沢工房の講演が具体的にNetCommons3の中身に探りを入れる内容で一番興味深かった。
昨年のユーザカンファレンスでNetCommons3に切り替える時期になったと言われたが、この1年の経験を振り返ると、まだ体制が整っていなかったという印象である。
今年のユーザカンファレンスのタイミングでようやくその体制を整えたと言えるのではないか。その理由は参考書の出版とWeb上の相談窓口の整備の2つである。

★今回のユーザー会は本格的な参考書(近代科学社)の出版直前で、この日先行販売された。(ただし、インストールやNc2ToNc3に関して詳しい説明は載っていない。)
★ユーザー会を前にNetCommons3のヘルプデスクができた。
今までNetCommons2のヘルプデスクでやむを得ずNetCommons3についてもカバーしている様な状態だった。これで少しはNetCommons3の質問がし易くなるだろう。

NetCommons2は国立情報学研究所のサポートだったが、NetCommons3のサポートはコモンズネットというNPO法人(特定非営利活動法人)である。ただし、NetCommons3の公式サイトはhttps://www.netcommons.org/で、ヘルプデスクもそこにあり、コモンズネットのホームページhttps://www.commonsnet.org/とは別になっている。この辺りがまだ未整理な感じである。コモンズネットの活動はまだまだ低調のようである。

https://netcommons3.jp/video-manual に動画マニュアルがあるが、netcommons3.jp は(株)オープンソース・ワークショップのサイトである。

新井紀子リーダーは相変わらず自信満々で、私の意見は2年早すぎると言っている。
FacebookとTwitterに依存する時代もやがて終わる、GAFAは終わる、学校のホームページが災害時に一番役立つ時代になる、など。

学校のホームページの多くはレンタルサーバ-上にあると思っていたが、自前サーバーが多かったらしい。インターネットのセキュリティーのリスクが高まる中、自前サーバー(オンプレミス)ではなく、クラウドにすることを強く推奨している。NC3では、学校を対象にクラウドで運用し、各地の中小IT会社がサポートするような仕組みを構築し、地域興しに貢献したいと考えているらしい。
安いレンタルサーバーでNetCommons3を運用する個人は自己責任でやって欲しい、そこまで手が回らないと言われているような感じで、初心者は置いてきぼりの印象がある。

なお、今回のユーザカンファレンスの講演の資料は、以下のURLで公開されている。
https://www.netcommons.org/userconference