台風19号で避難

12日21時頃、台風19号は上の予想図より東寄りで、その後我が家の近くを通過した様です。

幸い被害なしでしたが、初めて避難を体験しました。

府中市はハケ上とハケ下の分かれ、我が家はハケ下(低地)にあるので多摩川が決壊すると浸水するエリアです。

12日は、スマホに何度もエリアメールがきました。

14時39分

府中市から【避難準備・高齢者等避難開始】情報発令のエリアメール

中央高速より南の記載エリア(我が家も含まれる)に対し、警戒レベル3の通報でした。
避難準備開始、移動に時間がかかる高齢者は避難開始という内容です。
避難場所はまだ3カ所しかなく、一番近いハケ上の第4小学校に行くことにしました。
妻と二人で雨の中を歩いて25分ぐらいの第4小学校に3時45分頃に到着。満員なので第2中学校に行ってくれと言われましたが、それは更に同じ程度歩くことになり無理なのでやや強引に入室、何とか体育館に寝転べるスペースを確保できました。

16時16分

国土交通省関東地方整備局から「河川氾濫のおそれ」警戒レベル4相当というエリアメール

我が家のある小柳町から、少し下流の多摩川の調布市石原の水位が、避難勧告等の目安となる氾濫危険水位に到達したことが理由。

17時01分

上流の多摩川の調布橋(青梅市)でも警戒レベル4相当との国交省からのエリアメール。

17時10分

府中市から我が家のある地域に対し多摩川がはん濫する恐れがあるとの「避難勧告」のエリアメール

続いて開設された避難場所が17カ所になったという連絡。第4小学校の隣にある白糸台文化センターも避難所に追加されていました。(はじめから文化センターも避難所に設定されていればよかった。)

20時04分

府中市から現在受け入れ可能な避難場所が24カ所との連絡。
第4小学校は満員のためこのリストには入っておらず、新たに府中刑務所の体育館が避難場所に追加されていました。しかし、ハケ下から遠い場所で、歩くのは大変。

21時05分

「東京地方に特別警報(大雨)」発表とのエリアメール
災害がすでに発生していることを示す警戒レベル5相当になったというので、我が家の浸水の可能性が高まり不安になりました。
後で気づいたことですが、これは気象庁予報部発表で、多摩川とは書かれておらず、どの場所が危険なのか不明でした。
その後、更に風雨がひどくなったので、今にも堤防の決壊が起こるのではないかと思いましたが、なんとか持ちこたえてくれました。

21時半頃

風雨が収まり台風の目に入ったと思いました。

スマホで見た台風の進路予想の線はちょうど我が家の辺りを通過するイメージでした。実際にどこを通過したのか、翌日ネットのニュースの中で見つけた情報は、

  • 午後6時には下田市の西約40キロを1時間に35kmの速さで北北東へ進んでいる
  • 午後7時頃、静岡県の伊豆半島に上陸
  • 午後9時、川崎市付近を時速40キロで北北東へ
  • 午後10時、千葉県松戸市付近

川崎市は南北に細長いので市の北側通過なら、その後府中市通過になります。
避難所ではNHKのニュース防災アプリのmapで台風の進路や雨雲を見ていましたが、アクセスが集中したためでしょうか、府中に近づいた頃つながりが悪くなってデータがなかなか更新されなくなり、確認できた頃には千葉の方に行っていました。
一週間後の10月19日・日経朝刊に載った「台風19号大水害もたらす」に進路の図があり、まさに我が家の上空を通過していました。

帰宅

夜中の3時頃までは暴風雨が続くと予報されていたと思いますが、夜9時半を過ぎるともう風雨が収まってきて、10時頃には避難先の体育館から帰る人が増加しました。
風雨が去っても警報が解除されたニュースはなく、川の増水が治まったのか、帰宅して大丈夫か不明のため、様子見でしばらく残っていましたが、11時頃には引き上げることにして、12時前に帰宅
しました。幸い自転車が倒れた程度で、被害なしでした。

中央高速の下を南に抜けた道路の府中市水防・防災ステーション近くの一番低い部分の排水溝に水嚢が置いてあり、市の車が来て担当者が水嚢に穴を開けていました。
下水のあふれを抑えるための水嚢だったようです。後で知ったことですが、この場所は避難勧告が出た後、下水があふれて徒歩で通れなくなっていたそうです。避難が遅れていたら第4小学校へ最短の避難経路が使えない事態になっていたと考えられます。
水が引くのが早かったので家に帰れましたが、途中の道路の冠水が続いていたら避難所に引き返すことになっていたかもしれません。
水嚢が置いてあった場所は我が家から3~4分の距離しか離れていませんが、幸い我が家の前の道路は水に浸かった気配がありませんでした。

教訓まとめ

  • 今回、市側も不慣れで避難所の対応が遅れていた。改善の余地多数。
  • もっと早く避難した方がよい。そのためには警報が出る前に避難準備しておくことが必要。
  • 駐車スペースがないので徒歩で避難せよというのだが、荷物(リュック)を積んだ自転車を押していく方がよいと思う。
  • エリアメールの発信元がどこか、市か、国土交通省か、気象庁かに注意。
  • 水位が下がり始めたという確証を得るまで自宅に戻るのは危険。

もし、我が家の1階が床上浸水になったとすると、これをきれいにして再び生活できるようにするのは若くないと気力が保たないと思いました。
ますます高齢者が増える日本で、社会が水害から立ち直るのは次第に困難になるでしょう。床上浸水にならないレベルに抑える防災が必要です。

台風19号の災害は消費税増税より景気に影響するのではないでしょうか、それにしては、日経平均が高くなっているのはなぜか、不思議です。