OTOTEN

6月17日(日)にOTOTENに行ってみた。昨年はこの展示会に気付かず、行き損なった。

全体の印象は、二つ

一つは(私には興味がないが、)アナログレコードの復権である。レコードプレーヤが多数展示されていたし、新製品の中にLPレコードの自動クリーナーや、プレーヤの上に取り付けて非接触で静電気を除去する装置が展示されていた。

もう一つはインパルス応答の話題が多かったこと。インパルス応答の波形の崩れを減らすと音がよくなることが公知になりつつある様だ。以下の3つが時間軸応答に着目した話題。

MQAというデジタルコーディング技術

ハイレゾの高音質ファイルを小さな容量のまま保存できる特性をもつデジタルオーディオ方式で、詳しい解説がある。(16bitのCDに24bitのデータを入れられるという点が私にはまだ理解できないが)

開発者の主張はこちら

MQAとCDの聞き比べの試聴会を7階でやっていて、その後半に参加できた。
MQAのことは初耳で何も知らずに試聴したのだが、確かにCDと音の違いがあり、CDより音の濁りが少ない印象を受けた。MQAは、CDの改良版だが、参加者の多数が既にこれを知っていたのには驚いた。MQAデコーダ付きの安価な機器の登場に期待したい。

富士フイルムのスピーカ技術ファイ

富士フイルムから画期的なスピーカ技術ファイの開発発表があり、その試作機を試聴できた。タイムドメインと同じようにインパルス応答がよいこと、360度の指向性があることを謳っており、よい音だった。特にグレゴリオ聖歌の音が印象的だった。
これは圧電セラミックを粘弾性ポリマーに含有させ、裏面に吸音材を充填させたものという。圧電なので、専用アンプが必要である。
四角柱の4面にこのスピーカを取り付け360度に音を出す。低音不足を補うため、200Hz以下はウーファー(通常のコーンスピーカ)を追加している。
音はよいが非常に高価になると思う。もっとも趣味のオーディオはいくらでも高価なものがあるので、高価でも製品になり得るかもしれない。

タイムドメインタイプのスピーカ

Haniwa Audioというメーカが、富士通テン(いつの間にかデンソーテンに変わっていたことを後で知った)のECLIPSEのような砲弾型のスピーカをデモしていた。ECLIPSEより大きい印象だが、専用アンプで低音の増強やインパルス応答の補正をしているという。専用アンプ+スピーカでは高価なシステムになり、とても手が出せないと思う。

TV用22型モニターのスピーカとして安価なTIMEDOMAIN miniを使っていてそれなりに満足しているが、筒型タイムドメインスピーカーには興味をそそられている。全高が約50cmとコンパクトなTIMEDOMAIN Lab LabKIT-SPK-080(ペアで約8万円)あたりを試してみたい気はしている。

その他の備忘録

ブルーレイは話題から消えたようで、相変わらず、CDプレーヤの代わりにユニバーサルプレーヤを内蔵したコンポは無かったと思う。
パイオニアがユニバーサルプレーヤを参考出品していた。
私の使っているネットワークCDレシーバはパイオニアのXC-HM82だが、最新カタログではXC-HM86になっていた。チューナーが追加されている。

CS Portという会社が、エアフロートターンテーブルや、リニアトラッキングアーム、大型真空管212を使ったアンプ、イタリア製スピーカシステムなど、ユニークなユニットを扱っており、よい音をデモしていた。CS Portは商社なのかと思ったら、ほとんどの製品は驚きの自社開発らしい。

午後スピーカの比較試聴を麻倉氏が行うと言っていたが、どこでやっているのか分からず聞き逃した。

音楽の友社などが、安価な自作キットのスピーカをB1Fに展示していた。
8cmクラブというのがあるらしい。

どこかのデモで担当者が20kHz以上の音をヘッドフォンで聴いても脳は反応しないが
スピーカで20kHz以上を出すと脳が反応する。耳以外の体の表面が20kHz以上の音を受け取る。これは京都大学が研究して何年も前に発表している。ハイレゾのヘッドフォンは無意味だというようなことを言っていた。興味深い話だ。