Luxkit A804の修理

イコライザアンプの片側が故障していた。捨てようかとも思ったが、これに替わるものが、オンキョーのイコライザ内蔵USBアンプ(SE-U33GX)しかなく、入力切り替えなどの使い勝手が悪い。電源がUSBというのも困る。
A804を組み立てたのは1979年で35年も経っているが、回路はDC差動アンプ構成で、今見てもよくできている。
そこで、故障箇所を見つけ、修理することにした。
初段のFET差動アンプの電圧をチェックして、2SK129Aの片側のドレイン・ゲート間が低抵抗になっていて異常であることが分かった。(2SK129AはディスクリートのFETを2個ペアにしてカバーをかぶせたものである。)
2SK129Aは入手できないことが分かり、2SK146を八王子のAROという業者から何とか手に入れた。1個約1000円で2個注文したが、帯電防止でないただのビニール袋に入れて送られてきたのには、静電気に弱いことを知らないのかと怒りを覚えた。
幸い壊れていなかったようで、1個交換したところ、正常に動作した。
念のため、電源の電解コンデンサを全部交換した。電解コンデンサはだいぶ小型になっている。