NetCommonsのユーザカンファレンス2014

8月5日のNetCommonsのユーザー会は10時から17時50分まで全部を聴いた。
文部科学省は全国の学校の基礎情報を持っていないため、非常時に緊急連絡がうまくできないのだという。バケツリレー式に連絡し、途中で何段も仲介を経るため、統計情報は集まるが、個別の情報はつかめない。
新井紀子さんはedumapというプロジェクトを立ち上げそれを解消しようとしている。閣議決定されたので国の重要プロジェクトになった。EdumapはNetCommonsを利用しているので、NetCommonsも国の重要インフラソフトと言うことになり、メンテナンスを維持しなければならない。Researchmapという研究者のデータベースのプロジェクトも5,6年前に立ち上げている。

オープンデータカタログの話は初耳。 世界的にはCKANというソフトがデファクトになっているという。オープンデータとは、自由に使えて再利用もでき、かつ誰でも再配布できるようなデータのことだという。省庁などのデータをどこまで再利用してよいかを明確にしてカタログ化して公開したものがオープンデータカタログらしい。

「NetCommons3こうなります」では決意表明を聴いた。NetCommonsは趣味でやっているわけではない。オープンソースだから狙われて改ざんされても仕方ないという言い訳は通らないと覚悟している。国のインフラに使うので、持続可能性と安全性が最優先で、最近のNetの状況から、セキュリティ(安全性)のレベルを上げないと危険と認識した。コードの可読性を高め、自動テストでチェックする仕組みにし、サポートの効率を上げられるようにすることを目標にしてNetCommons3を開発しているという。この決意を聞いて、NetCommonsは期待できると思った。