HDMIケーブルの接触不良

パナソニックのブルーレイディスクレコーダDMR-BWT560を昨年7月から使用している。購入時に買ったHDMIケーブルの接触が不安定で、映像と音が出ないことがあった。

HDMIケーブルが太く硬いためコネクタに無理な力が掛かることが原因ではないかと思い、細く柔らかいケーブルを探し、Amazonで利用者の評判もよいVodaviewのVV-HDMI018AA-P「スリムHDMIケーブル1.8m【 直径:3.8mm 重さ:50g 】という製品を入手した。

ケーブルは確かに細く柔らかい。コネクタに無理な力が掛かることも無さそうだったが、太いケーブルと同様に接触不良の現象が出た。不良時は音も画像も出ない。コネクタを触って少しずらしたり、挿入し直したりすると正常になる。そのまましばらく安定に使えるが、何日か達つ内にまた接触不良状態が生じる。勝手に復旧することもあるが、挿入し直して直ることもあるという状態であった。

見たところ、コネクタの接触子が傷ついているとか、めくれているというような様子は無い。2つのケーブルで同じ現象だから、レコーダ側のコネクタが悪いか、コネクタの端子と内部のプリント基板との半田付けが不良かのいづれかが原因と推定した。このまま放置すると、レコーダの保証期間が過ぎてしまうので、修理に出すことにした。
ところが、修理先で異常が再現しないという予想外の電話が来た。こちらの現象を説明し、念のため基板を交換してもらうことになった。

その後戻ってきたレコーダをつないでみると、修理前と全く変わらず、やはり接触不良が生じた。レコーダのコネクタが基板ごと交換されたにもかかわらず、何も変わらないように見えた。
となると、修理先で異常が再現しなかったという話もあるので、ケーブルをもう一度変えてみるしかない。今度はAmazonでELECOMのDH-HD14SS20BKというHDMIケーブル スーパースリム 2.0mを買ってみたところ、これが当たりで、ケーブルをレコーダに挿入したときのガタがほとんど無く、接触不良にならない。

何が違うか3本のケーブルのコネクタを観察したが、目視では違いが分からない。Vodaview製だけ、+5V信号の接触子があり、他の2つは、この接触子を抜いているという違いがあるが、今回の問題とは無関係と思う。
しかし、コネクタ挿入後のガタに明らかな差があり、ELECOM製はコネクタ挿入が硬めでガタが少ない。
その後、3本を抜き差しして判ったことは、

最初に入手した太く硬いケーブル:

  • 修理前には接触不良を生じたが、修理後(レコーダのコネクタ交換後)は接触不良にならない。すなわち、レコーダ修理で改善された。

Vodaviewの柔らかいケーブル:

  • レコーダとTVでケーブルを逆にすると、TV側で接触不良を生じた。そのとき、レコーダ側を手で触っても接触不良にならない。すなわち、ケーブルの片側のコネクタが接触不良を起こしやすい。

ELECOM製スーパースリム:

  • コネクタ挿入が硬めで接触不良にならない。

結局、コネクタの相性(寸法的なわずかな違い)らしい。このような微妙な問題を生じるのはコネクタの仕様自体に許容誤差が厳しすぎるという問題があるのかもしれない。