WordPress3.91とBizVektor0.11.5.2の試用

私はQuickHomepageMakerとHPBとNetCommonsは経験があるが、WordPressを触ったことが無かった。ホームページ作成法の講座のため、6月から7月にかけて、1ヶ月程掛けて、WordPressを操作してみた。
その印象を少し述べておこうと思う。

ブログでない固定ページ主体のビジネスにも使える無料テーマを探して、BizVektorにたどり着いた。BizVektorは最近1.0にバージョンアップして、自由度が増したようだが、これはまだ触っていない。試用したのはbiz-vektor-0.11.5.2.zipである。

BizVektorは、phpを変更すること無くダッシュボード上でトップページに固定情報を表示させたり色を変えたりできて、分かってしまえば自由度が大きくよいと思う。しかし、WordPressの共通の操作とは異なる独自の設定になる部分がある点はやむを得ないのかもしれないが感心しない。

WordPressのフロントページの表示はデフォルト設定では、ブログ向きに「最新の投稿」が選ばれていて、新しい投稿から順に指定した件数までの投稿リストが表示される。普通のHPでは、挨拶とか、自分のホームページの狙いや、会社説明など、フロントページに固定的な表示をさせることが多い。そのようなブログでない普通のHPを作る場合は、あらかじめトップページ向きの内容を載せた固定ページをつくっておいてフロントページに挿入するというのが、WordPressの流儀である。

「設定」の中の「表示設定」にあるフロントページの表示で「最新の投稿」の代わりに「固定ページ」を選び、その下の「フロントページ」と「投稿ページ」として、あらかじめ作成した固定ページから適当なものを指定するという仕組みである。ここで指定する「フロントページ」はフロントページに挿入する内容を書いた固定ページであるのに対し、「投稿ページ」は指定したページを内容にかかわりなく、投稿のトップページとして扱う設定である。ただし、BizVektorでは「投稿ページ」は未選択のままにする。(これを指定すると、投稿ページで指定したページにリンクしたときの表示内容が投稿内容1件だけに強制変更されてしまった。)

普通のWordPressでフロントページに固定ページを挿入すると、投稿記事の抜粋が時系列に並んだ通常のWordPressサイトのトップ表示ページがなくなってしまうのだが、BizVektorでは、下の方にブログとお知らせのリストが常に表示されるようになっている。

また、通常、WordPressでは、投稿(ブログ)と固定ページに2分類されているが、BizVektorでは、Blogとinformationと固定ページに3分類されている。Blog(投稿)とInformation(お知らせ)は一つにしてカテゴリーで区別してもよさそうであるが、あえて分けて表示される。
BizVeKtor0.11.5.2は、デフォルトではBlogとInformationと英語で表示されるので、外観→テーマオプションで、Blog→「ブログ」とInformation→「お知らせ」に名称変更して使用した。
Informationのページ(お知らせのリストがまとめられたページ)はhttp://ユーザURL/info としてあらかじめ作られているが、これは固定ページでも投稿ページでもないBizVektor独特のページである。 一方、ブログのリストがまとめられたページはあらかじめ作られていないので、固定ページの作成で「ブログ」という名称を与え、テンプレートとして「投稿トップ」を選んで更新ボタンを押して作る。この固定ページは投稿トップ形式にしたので、投稿のリストが表示される。
(テンプレートはBizVektor独自の拡張指定項目であり、普通のWordPressでは固定ページにテンプレートの指定は存在しない。)
WordPressをブログ主体で使用する場合は、もともとデフォルトでフロントページに投稿リストが表示されるので、このような投稿トップ用の固定ページを別途作る必要は無い。

メニューに固定ページを追加するのはメニューの編集画面で直感的にできるが、「お知らせ」(元のInformation)は固定ページではないため、同じように追加することはできない。「お知らせ」の追加は、メニューの編集画面で「リンク」を開き、お知らせのページへのリンクアドレス http://ユーザURL/info を設定し、名称を「お知らせ」として「メニューに追加」ボタンを押す。

BizVektorでの、このようなBlogとInformationの扱いの違いはやや不自然(不統一)であり、理解するまでに時間が掛かった。

後日の追記:Informationは全く独自のものではなく、WordPressのカスタム投稿というオプション機能を利用して追加したものであった。